1/fビオトープの生物



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◆えふぶんのいち計画のビオトープは1反ほどの湿地(元は田んぼ)と隣接する小山(元は段々畑)の自然をあまり手を加えず自然観察に利用いています。自然の草花やここで生きていく生き物を見てみようというものです。できるだけ記録を残したいのですが、数が多いのとカメラが追いつかないことが多く、記録として公けにできるのはだいぶ先になりそうです。下の写真は記録のごく一部てすが、名前に自信がもてないものも沢山あります。お気づきの点があればお教えください。

◆ビオトープ(biotope)の本来の意味は「野生生物の生態系としてとらえることの可能な最小の地理的単位」です。(独:Biotop)、バイオトープ(英:biotope)の語源はギリシア語からの造語(bio(命) + topos(場所)です。1970年代の後半からドイツで提唱され、世界に広まりました。現在、庭園、公園、河川なので造営されるが、完全な自然の生態の再現ではなく、学校ビオトーブ、メダカビオトープのような特殊な形態のものも現れています。

◆独断と偏見で選ぶ1/f計画近隣のレッドデータです。
土地の古老と我々の記憶をあわせこの周辺で明らかに生息数が減ったと思われる生き物達です。
「沈黙の春」が近づいているようで怖いです。大井は南房総の中でも自然の多い所で農薬の影響も少ないはすですが、生態系が変わってきているのでしょうか。放棄耕作地がどんどん竹藪に変わってきている。そんなことも影響しているのではという意見もあります。
◇トンボ
シオカラトンボ、ムギワラトンボ、ギンヤンマ、オニヤンマ
◇セミ
アブラゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、ツクツクホーシ
モンシロチョウ、アゲハチョウ、タテハチョウ、セセリチョウ
◇リス
◇ウサギ

えふぶんのいち計画の生き物・2013

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ハイイロハナカミキリムシ? コウチュウ目(鞘翅目)・カミキリムシ科。
中国では天牛。関東には200種以上、このあたりではカブトムシに似たクロカミキリムシが多い。マツクイムシの運び屋の噂もあります。おかげで松の木が昨年3本も枯れました。
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ノコギリカミキリムシ。
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スジブトハシリグモ。(キシダグモ科、ハシリグモ属 )
巣を張らずに獲物に飛びついて捕食します。水の上も忍者のように走ります。
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イオウイロハシリグモ。大型で家の中にもよく入ってきます。
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ホトケノザ。(シソ科、オドリコソウ属)
春の使者です。左が昔のホトケノザ。春の七草のコオニタコビラ。右が現在のホトケノザ。有毒のようですが、まだ寒い早春の野に群生する可愛い花です。
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オランダミミナグサ(ナデシコ科ミミナグサ属)
帰化植物で日本古来のミミナグサを駆逐しつつあります。ホトケノザ、カキドオシあたりとの勢力争いは熾烈ですが、短命です。
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オオイヌノフグリ(オオバコ科、クワガタソウ属)気の毒な名ですが可憐です。
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カキドオシ(シソ科、カキドウシ属)早春の花。遠くから見るとオオイヌノフグリに似ています。かわいい花ですが繁殖力が強く夏の終わり頃には他を圧倒して伸びてきます。
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セリです。(セリ科、セリ属)食べれます。
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アメンボ。(カメムシ亜目、アメンボ 科)
アメのような匂いを出します。肉食です。
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ゲンゴロウ(オサムシ上科、ゲンゴロウ属)
肉食。アメンボとともにミズスマシと呼ばれていることも多い。日本には133種のゲンゴロウ。800種くらいのミズスマシがいると聞きました。
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ビオトープの池が2012年の旱魃以来水があまり湧いてきません。
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カラスノエンドウ(マメ科、ソラマメ属)
春を感じさせる可憐な草花です。ただし、繁殖力はすさまじい。
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ベニシジミチョウ。ルリシジミチョウ。クロアゲハ。
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カマキリ(オオカマキリ)大食漢。
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ツユクサ。グランドカバーにもなってしまうほど元気な草です。
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左は日本アカガエル。瓶に落ちて数日間がんばっていたらしい。助けると元気に逃げていきました。
右はハロウェルアマガエル。追われて隠れているつもり。日本アマガエルよりスリムです。もともと日本のカエルです。
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キツネノボタン(キンポウゲ科、キンポウゲ属)とトウダイソウ(キンポウゲ科ユーフォルビア属)
春、元気に顔を出しますが、共に毒草です。
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アキアカネ、オハグロ。アキアカネは秋よりも真夏に多いようです。オハグロは木陰の水辺が好き。昔、トンボの代名詞だったムギワラトンボやシオカラトンボは殆どいません。
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ムコナ(キク科、シオン属)別名白山菊、昔は食用。オケラ(菊科、オケラ科)ツリガネニンジン(キキョウ科、ツリガネニンジン属)オケラは昔は大切な野草。大変おいしいと言われていました。ツリガネニンジンは別名トトキ。オケラと並ぶ昔の食用山野草の代表種です。
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カクレミノ(ウコギ科、カクレミノ属)
成長につれ葉の切れ目がなくなったりします。
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クローバー・シロツメクサ、アカツメクサ(マメ科シャジクソウ属)
幸せのシンボルの4葉のクローバー。根粒に窒素を固定するので土壌改良の花形。良いイメージの草ですが、真冬を除いて1年中花を咲かせ、水不足の時は小さく可愛くなり初夏には50センチにもなってせっかく植えた苗を弱らせたりもします。
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マンリョウ(ヤブコウジ科、ヤブコウジ属)クズ(マメ科、クズ属)イラクサ(イラクサ、イラクサ属)
マンリョウは実が下に。センリョウ科のセンリョウは実が上につくので見分けられます。ともにおめでたい名なので正月飾りの必需品です。
イラクサは花粉症対策にも使われています。
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トリカブト(キンポウゲ科、トリカブト属)日本三大毒草の一つ。
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女郎蜘蛛(ジョロウグモ科、ジョロウグモ属)
2012年は大発生しました。木から木へ、豪快に巣を張ります。
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カナムグラ(鉄葎)(アサ科、カラハナソウ属)
強靭な蔓草で秋には手ではちぎれないほどになります。
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ヤブガラシ(ブドウ科ヤブガラシ属)
ものすごい生命力で木でも藪でも覆いつくす。しかし、実は美味しいらしく蝶や蜂が沢山やってきます。
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水辺のカキツバタ(アヤメ科、アヤメ属)
アヤメ、ショウブとの区別がよく分からない。
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オヒシバ(オヒシバ属)、メヒシバ(メヒシバ属)、ジュズダマ(ジュズダマ属)
ヨシ(ヨシ属)、イヌビエ(ヒエ属)、キンエノコログサ(エノコロ属)
イネ科のつわもの達。
いずれ劣らぬ強敵です。あっという間に密集して育ちせっかく移植した草花を駆逐します。
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オオバコ(オオバコ科オオバコ属)
車前草ともいわれ道端で踏まれると他の草はめげるのですが、ひとり生き続ける妙なやつです。漢方では有名な薬草です。
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トノサマバッタ。オンブバッタ。ショウリョウバッタ。
霜がおりても頑張っています。
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生薬のフジバカマ。ハゼ。温暖な南房総ではもっとも赤くなる木です。
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ホタルブクロ(キキョウ科、ホタルブクろ属)
昔は花の中に蛍を入れて遊んだそうです。
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ギボウシ(ユリ科、ギボーシ属)
昔はクサスガカズラ科。これは園芸種のようです。
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ハムシ(ハムシ科)
近くの畑から飛んでくる害虫。ちょっとした葉物なら一夜で食べつくすこともあります。ハムシ科の仲間はテントウムシに似たものやら沢山います。この辺りでは茶色のウリハムシ属の連中が多く悪さをしています。
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カラスウリの花(スミレ目、カラスウリ科カラスウリ属)
夏の夜。一晩だけの花でなかなかお目にかかれません。
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スズメバチ、ジガバチ。アシナガバチ。
西洋ミツバチ、日本ミツバチ、クマバチ。
ジガバチが大きなクモを巣に運んでいるところ。大変な力持ちです。
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ナナフシ(ナナフシ目)
ほとんど動かない変なやつです。擬態が得意らしいが見たことがありません。気づかないのかも。
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ゲンノショウコ(フウロソウ科、フウロソウ属)
現の証拠と書く整腸効果のある生薬。花は関西では赤。関東では白が多い。
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アマゾン原産の風船カヅラ(が大変元気です。
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ドウダンツツジ(ツツジ科、ドウダンツツジ属)
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スイカヅラ(スイカズラ科、スイカズラ属)
生薬名は葉が忍冬で花は金銀花。上品な香りが特徴です。
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ミゾソバ(タデ科、タデ属)秋のグランドカバーです。
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ワレモコウ(バラ科、ワレモコウ属)生薬です。薬膳にも使われています。
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フウセントウワタ(カガイモ科、フウセントウワタ属)
毒がありますが種を飛ばす仕組みが面白い。
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マリーコールドの種、カンパネラ?、ユキノシタ(ユキノシタ科、ユキノシタ属)
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メジロ(メジロ科メジロ属)ウグイス(ウグイス科、ウグイス属)ホトトギス(カッコウ科、カッコウ属)
めじろと鶯を間違えている人が多い。鶯はうぐいす色ではありません。右は鶯に託卵するほととぎす。
メジロは早春に花を求めて山から群で降りてます。
鳥は動きが早く撮るのは難しい。当地に多いのはこの3種の他には、カラス、ヒヨドリ、アオジ、キジバトなど。キジ、フクロウ、コジュケイは声だけ聞こえます。タカも稀にやってきます。

  • 最終更新:2013-03-02 03:58:30

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